インターネット上でも作品を展示し「いつでも、どこでも、鑑賞できる」ことを通して、書教育・書芸術の発展、向上を期して昨年スタートした全日本新春ネット書道展は、第3回を迎えました。
県内はもとより全国から、1481点の出品をいただき、大変感謝しております。
幼年から中学1年生までの作品は、はつらつで力強く元気で伸びやかな作品が多くみられました。低学年や小6に秀作作品が多くありました。毛筆の「の」の字・小5・6の「朝」などの字はバランス良く書くことが難しかったようです。止め・はね・払いを丁寧かつ確実に書く練習が大切です。
硬筆では「濃さの薄い鉛筆」で書かれたものや学校名や氏名など字形や大きさ、配置が雑な作品がありました。また、課題相違もあり指導される先生は注意してください。
中2・3の課題の書体は行書です。全体的に線の太さや筆脈に配慮した優秀な作品が多数ありました。しかし楷書になっているものが数点ありました。
高校・一般では、漢字の各書体(楷・行・草・隷・篆)や仮名など幅広く、書風もさまざまで、古典の特徴や技法を生かした作品や創造性豊かな個性的なものなど変化に富んだ作品が数多く寄せられました。古典臨書を初め用筆法や文字造形など日ごろの鍛錬の成果がしっかり作品に表れているようです。
今回、作品を寄せてくださった方はもちろん、次回展でも、より多くの皆さんの力作と出会えることを楽しみにしています。
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